
- 繁忙期と閑散期の差、予測不能な入荷量。従来の働き方では対応しきれない人手不足の現実
- 備蓄米の緊急出荷が決定打に。36協定を遵守するためタイミーを活用
- 従業員の休憩時間も確保され、心身の負担が軽減
- ワーカーに選ばれる秘訣は「こまめな声がけ」
- 精米工場への支援策としてタイミーのサービス利用料無料の取り組みを開始
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熊本県を拠点に、「地方から日本を元気にする」事業を展開する株式会社ローカル。精米・販売事業を担う近見精米工場では、例年の繁忙期に加え、昨今の「備蓄米」の大量放出により、突発的かつ予測不能な人手不足という大きな課題に直面していました。従業員の労働時間を遵守しつつ、急増する出荷量に対応するために、同社が選択したのはタイミーの活用でした。
タイミーの導入は、生産量を飛躍的に向上させただけでなく、従業員が休憩をしっかり取り、定時で帰宅できるという「働きやすさ」も実現しています。驚異の稼働率を誇る同社が、どのようにワーカーから選ばれる職場を作り、人手不足の波を乗りこなしているのか。精米ユニットのリーダー深水さん、中尾さん、坂本さんにその具体的な活用法に迫ります。
繁忙期と閑散期の差、予測不能な入荷量。従来の働き方では対応しきれない人手不足の現実

——本日はお忙しい中ありがとうございます。最初にタイミー導入以前の状況についてお聞かせいただけますでしょうか。
もともと繁忙期における人手不足が一番の課題でした。うちの工場は、新米が出回る10月から2月、3月ごろが繁忙期なのですが、それ以外の閑散期との業務量の差が大きいんです。現在、従業員は正社員5名とパートさん9名でシフトを組んでいますが、繁忙期のみ追加で人を雇うことが難しい。繁忙期に合わせて時給を上げれば人は来るかもしれませんが、閑散期との兼ね合いや、昔から働いてくれている既存のパートさんたちのことを考えると、簡単には上げられません。そのような中でパートさんを募集しても、なかなか人が集まらない状況が続いていました。
——繁閑差が激しい業種ならではの悩みだったのですね。精米工場では原料米の入荷に合わせて製造量を計画されるのでしょうか。入荷量の予測が難しいと伺いました。
まさにその通りです。精米工場では原料米と呼ばれる玄米を入荷することから始まります。契約農家さんからの入荷はある程度予測できるのですが、地域の集荷業者さんから「今から行くけど、受け入れられる?」と、突然電話がかかってくることがあります。お付き合いもありますので、無碍に断るわけにもいきません。そのため、多い日には1日で合計100トンもの玄米を入荷することも。現場は常に受け入れ、製造に追われています。

——突発的な玄米の受け入れもあることから、計画的な人員配置が難しい状況だったのですね。
うちの工場ではパートさんの固定シフトを組んでいません。 カレンダーに休みたい日を書き込んでもらうスタイルです。そのスケジュールを見ながら、出荷量に対して人数が足りない日には他拠点からヘルプに来てもらったり、パートさんに残業をお願いしたりしていました。しかし、パートさんには扶養範囲内という制約もあります。こちらが「もっと働いてほしい」とお願いしても、パートさん自身も「働きたい」と思ってくれても、税金の壁があって働いてもらうことができません。どうにもならないときは、既存従業員で現場を回していましたが、それでは限界がありました。
実は、最初にタイミーを使い始めたのは、別部署の玉東水工場でした。「必要なときだけ募集できるスキマバイトアプリがあるらしい」と試したところ、効率よく人手が確保できたと報告を受けて、「じゃあ、米工場でも利用してみようか」となったのがきっかけ。それがちょうど去年の11月のことでした。それ以降、どうにもならない人手不足のときに「ワーカーさんにお願いしよう」と活用していました。
備蓄米の緊急出荷が決定打に。36協定を遵守するためタイミーを活用

——そうした恒常的な課題に加え、今年は政府による備蓄米放出の件で、状況がさらに大きく変わったのですね。
ええ、本当に急に来ました(笑)。最初の入札時は条件も厳しかったですし、もっと大きな会社だけの話で「うちはまったく関係ない」と呑気に思っていました。ところが6月ごろに、委託分で900トン、さらに自社で500トン、その上さらに500トン自社で追加……と大量の備蓄米を扱うことが決まりました。正直に言えば、今後どうやって製造を回そうか、という不安がありましたね。
——まさに寝耳に水、という状況だったのですね。
上司からは「これは社会貢献だ。うちも協力しよう」と言われました。実際、社会問題にもなっていましたし、お米がなくて困っている人や高くても日本のお米を買いたいという人がいるのなら「俺たちがやらなきゃ」と覚悟を決めました。しかし、8月末までに約600トンを出荷しないといけない可能性があると知り、夜遅くまで製造しないと間に合いません。
——急な業務増で、現場の皆さんの働き方にも影響が出たのではないでしょうか。
はい。翌日には大量の玄米が入荷されるため、長いときには深夜まで機械を動かし続けなければなりません。しかし、従業員には36協定(サブロク協定)があり、法律で残業時間の上限が決められています。かといって、パートさんに「遅くまで残ってほしい」とは口が裂けても言えません。
繁忙期は製造だけでなく、「片付け」にも膨大な時間がかかるんです。 精米した米を袋に詰めて安全な場所に積み、フォークリフトで移動させる……。翌日の作業スペースを確保するために、2〜3時間かかることもあります。 こうした状況において、従業員の残業時間を守り、かつパートさんに無理をさせないためには、夜間の人手をワーカーさんでカバーする、という選択肢が不可欠でした。精米工場の手数料無料のキャンペーンも後押しとなって、タイミー活用を強化することに。7月からは平日ほぼ毎日タイミーを利用しています。
従業員の休憩時間も確保され、心身の負担が軽減
——ワーカーさんにはどのような仕事を任せているのですか?
今は梱包や袋詰めなど、出荷作業の補助がメインです。精米工程は専門知識やフォークリフト操作などの資格が必要な部分も多く、なかなか全部をお願いすることは難しいのが正直なところです。しかし、誰でもできる業務をお願いするだけでも効率はぐっと上がるので助かっています。


——通常業務に加えて備蓄米の対応もあり、タイミーを本格的に活用いただいてますが、どのような変化がありましたか?
まず、製造量は間違いなく上がっています。この仕事は結局のところ「人数ありき」。そもそも、従業員何人に対して何件しかできない、という物理的な限界があります。つまり働き手と製造量は比例しているんです。パートさんが1人か2人休んだ際に、タイミーを通じて即座に人手を募集することで、突発的な入荷にも対応できますし、計画通りの出荷量をこなせるようになりました。
——タイミーの活用については、会社としても後押しがあったのでしょうか。
もちろん人件費はコストの中で一番大きいですが、それ以上に「利益が残らないと意味がない」という考えが会社にはあります。人が足りずに生産が止まってしまっては元も子もありません。上司に相談したところ「人が足りないならタイミーを利用していい」と許可が出たので、今はもうガンガン使わせてもらっています(笑)。
——従業員の皆さんへの良い影響はいかがでしたか?
一番大きいメリットだと感じるのは、みんながしっかりと休憩を取れるようになったことですね。 それに、夕方からワーカーさんに来てもらうことで、私たち日勤の社員が定時で帰れるようになりました。 「大丈夫だと思ったら、社員1人を残してワーカーさんにお任せする」という体制が組めるようになったのは精神的にも大きいです。
人件費を気にするあまり少人数体制で多くの仕事をこなしていくのは、体力はもちろん精神的にも非常に疲弊します。特に夏場においては、熱中症対策でこまめに休むために、少し人に余裕がある方がちょうどいいんです。パートさんたちの心身の負担もかなり軽くなったようで、むしろ作業効率がアップしたように感じています。
ワーカーに選ばれる秘訣は「こまめな声がけ」
——こちらの工場は、ワーカーさんのマッチング率も高く、レビューにも「頻繁に声をかけてくれる」「休憩をとるように気遣ってくれた」といった感謝の声が多く寄せられています。何か意識されていることはありますか?
正直大したことはしていません。真面目な話、夏場は熱中症が怖いので、決められた休憩とは別に、30分か1時間に1回は「3分休憩しよう」と状況を見ながら声かけをするよう、社員同士徹底するように意識しています。
また、パートさんたちの力が大きいと思います。パートさん全員が「スポットで働くワーカーさん」と区別することなく、ごく自然に接してくれますし、本当に優しく教えてくださる。そのため初めてのワーカーさんでも、緊張することなくすぐに作業に取り掛かれるのだと思います。レビューを見ると、パートさんの方が僕たちより優しいみたいですね(笑)。
——そうした温かい雰囲気が、高いリピート率にもつながっているのですね。現在は梱包などの出荷業務サポートがメインとのことでしたが、今後、新たにお願いできそうな業務はありますか?
繁忙期には、農家さんから仕入れたお米の検査をした後、印鑑を押したりといった、誰でもできる単純作業がたくさん出てきます。 そういった業務も、今後はワーカーさんにお願いできる作業として切り出していきたいですね。 夜には清掃業務もありますし、まだまだ活用できる場面は多いと思っています。

正直、私たちもタイミーの機能をすべて使いこなせているわけではありません。今後はリピートの方を増やすための取り組みもしていきたいと思っています。いろいろと試しながら、人手不足の解消につなげていきたいです。
——本日は貴重なお話を本当にありがとうございました。
精米工場への支援策としてタイミーのサービス利用料無料の取り組みを開始
現在、お米の価格高騰などを受けて政府が備蓄米の放出を始めています。その影響を受け全国の「精米工場」に注文が殺到し、人手が足りず作業が追いつかないという問題が起きています。この状況を解決するため、株式会社タイミーは、全国の精米工場への支援策として、スキマバイトサービス「タイミー」のサービス利用料を、一定期間無料にすることを決定しました。
2025年6月5日に開始した取り組みですが、事業者数は2025年7月において対前年比で181%、募集数は2910%と増加しており、精米工場においてタイミー活用の範囲が広がっています。株式会社ローカル様のインタビューにもありますが、梱包やラベル貼り、片付けなど簡単な業務を任せるだけでも製造量向上や従業員の業務軽減につながります。
ご興味を持たれましたら、上記ページよりお問い合わせください。