調査の背景・目的
近年、スポットワーク市場において60歳以上のシニア世代の利用が急増しており、「アルバイト=若者」という従来の労働市場のイメージが変化しつつあります。一方で、2025年には国民の約3人に1人が高齢者となる見込み(※)であり、生産年齢人口の減少に伴う人手不足が深刻化しています。そこで本調査では、シニア層の就労ニーズやスポットワーク利用の実態、さらには働き手・事業者双方の意識についてを明らかにすることを目的に実施されました。
※内閣府「令和5年版高齢社会白書」より
結果サマリー
シニアワーカー数は前年比約1.9倍に急増。最高齢は90歳
タイミーに登録している60歳以上のシニアワーカー数は、2025年4月時点で約30.8万人に達し、前年同月比で約1.9倍に増加しました。65歳以上に絞るとその伸びは約2.0倍となり、シニア層の間でスポットワークという働き方が急速に浸透している実態が明らかになりました。
「働きたくても働けない」層の受け皿に。柔軟な働き方が支持
タイミー利用以前の状況として、約半数のシニアワーカーが「仕事は見つけたが希望通りではなかった」「仕事を全く見つけられなかった」と回答しており、履歴書や面接の段階で断られるなど、希望する仕事に就くのが難しい状況にあったことが判明しました。
タイミーを利用する理由として、「自宅から通いやすい(43.6%)」「空き時間の有効活用(39.7%)」が上位を占めました。さらに「健康維持のため(19.7%)」という回答も見られており、自身の体力や都合に合わせて柔軟に働ける点が、シニア層のニーズに合致しています。
社会参加が「生きがい」を創出。就労意欲は全国平均より高い傾向
スポットワークを通じた体験後の変化として、「気分転換になった(61.3%)」や「人の役に立てることに喜びを感じた(30.1%)」など、多くのシニアが精神的な充実感を得ていることがわかりました。 また、「働けるうちはいつまでも働きたい」と回答した人は40.3%に上り、これは内閣府調査の一般平均と比較しても高い水準です。スポットワークがシニアの社会参加を促し、高い就労意欲を引き出していると言えます。
4割以上が長期就業を打診される
シニアワーカーの43.7%が勤務先から長期就業(直雇用)の打診を受けた経験があり、実際に11.3%が長期就業に至っています。 長期就業を決めた最大の理由は「その業界の仕事との相性が良いことに気づいたから(34.4%)」でした。実際に現場で働いてみることで、仕事内容や職場環境との適合性を確認でき、納得感のある雇用につながっています。
「シニア採用」に消極的だった事業者の意識が変化
タイミー導入前はシニア採用に「積極的ではなかった」事業者が全体の4割以上を占めていました。しかし「タイミーでマッチングしたシニアの働き手を長期採用したい」と思った事がある事業者は29.8%と、シニア人材活用への意欲を示しています。 現場での実際の働きぶりを確認できるスポットワークは、年齢による採用の心理的ハードルを下げ、シニア世代の新たな雇用創出に貢献していることがうかがえました。
調査報告書全文ダウンロード
詳細はこちらをご覧ください。
▶︎「シニア世代のスポットワーク利用実態調査レポート(PDF)」
※本データを引用する際は、「スポットワーク研究所」を出典として明記してください。
